現代風ファンタジー小説
□夏実と朱夏
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いつも私は学校から帰ってきてまずパソコンをつける。
パスワードはsyuka。
syukaは漢字で朱夏。
いつからか、お気に入りの名前としてよくサイトのIDに使っている。
「夏実―!今日おやつにケーキあるわよ!」
下から母が叫ぶ。
「やった!すぐ行くーー!!!」
私も負けじと大きな声で叫び返した。
夏実と朱夏、イメージぴったりでしょ?
スウェットに着替えようとクローゼットの扉を開けたら中から5歳くらいの女の子と目があった。
「こん、にち、わ!!」
女の子はニコッと笑うとぴょんと元気よくクローゼットから出てきた。
「・・・は?」
私はびっくりして一瞬思考が停止してしまった。
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