小説♪
□You were loved.
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高2の6月ごろだったかな?
私はある友達に誘われてシンナーを吸うようになった。
何のためらいもなく始めてしまって、いつのまにか止められなくなっていた。
吸うとなんだか身体がふわ〜として気持ちがいい。
というか・・・ものすごく楽になる。
でもそのかわり、シンナーが切れれば吐き気とメマイがいっきに襲って来る。
だけどやめられない。
とめられない。
いつのまにかシンナーがないと生きていけなくなった。
シンナーを吸うとなにもしたくなくなる。
ホントに・・・なんにもできなくなるんだ。
そうやって吸っていくうちにどんどん痩せていった。
47kgあった体重も43kgに減っていたんだ。
ダイエットにはいいなぁ
と思っていたけど、鏡の前にたって自分をみると愕然とする自分がいた。
頬骨がごつごつ出ていて角ばっている。
唇の皮もびりびりに破れ、いたるところから血が出ているし、血の固まりもある。
目の下はクマができていて怖い。
綺麗に整っていた自信のある大きな目も、もう、生気を失っていた。
なんだかシンナーを吸うようになってからものすごく自分が変わった気がした。
なんだか、いつもきつかった。