本棚4

□俺とお前とお魚と
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シュウに、屈辱的な事を言われた。
あまりの屈辱に一瞬頭は真っ白になって、次の瞬間には羞恥と怒りで真っ赤に染まった。
燃えるような憤怒に、その首を跳ね飛ばしてやろうかと思った。
目の前にある奴の中途半端に勃起した陰茎も噛み千切ってやろうかとも思った。
耐えてやれたのは今生で唯一の譲歩であった。
まさしく一生で一度の奴に対する譲歩であったと思う。
この、この俺が、今生で唯一かけてやった情けであったと言っても過言ではない。
そんなシュウはというと、そのまま誤魔化して押し倒してきていつも通りにセックスをしてきたのだからなおの事腹が立つ。
この俺が、シュウの前で跪いて、口淫をしてやったといいうのに、奴はあまり気持ちがよくないと言ったのだ。
それならと胸でするパイズリとやらもやってやったのに、それも気持ちがよくないからいつも通りでいいと言ったのだ。
腹立たしい。
至極腹立たしい。
俺が女の様に奉仕してやったのに、あの態度。
「くそ………シュウめ……ッ」
眉間に深々と皺が寄るのが鏡を見ずともわかった。
その苛立ちの原因であるシュウはというと、シバの授業参観だとか言って平然と俺を置いて出かけている。
腹立たしい。
それもまた腹立たしい。
愛や恋だの生温い感情の関係ではないが、奴の興味が他にあるのは腹が立つ。
「だが、それも今夜後悔させてやる……今に見てろよシュウ……」
ビリビリと包装をやぶり、オレンジ色の細長い内容物を取り出す。
さらにオレンジの薄いセロハンの包装を取り去って、ピンク色の柔らかいそれを目の前に掲げた。
魚肉ソーセージだ。
両手で持ち、昨夜握った性器を思い出す。
「……シュウのにしては細い、か…?」
ぐにぐにと柔らかく曲がるそれを揉みながら、目を閉じて昨夜の光景を思い描く。
ベッドの上で胡坐をかくように座っていたシュウの足を割り開き、ズボンをずり降ろしてやった。
先日見たアダルトビデオでは口で下着を下ろしていたのでそれに倣った。
その仕草を見ていたシュウは、一瞬眉を潜めて嫌そうな顔をした。
俺はそうやって眉を潜める顔が好きだから、気分がよくなった。
情欲の欠片も見せない陰茎を取り出して、躊躇いつつもそれを口にした。
風呂上がりのせいかほとんど味らしいものはない気がしたが、舌で転がすうちに少しずつしょっぱくなった。
「ん…そうだ、それで…」
それで、口の中で堅さを増してくるのが気分がよかったので全体を舐めまわしてやった。
膨らむ玉から先まで、わずかな皮膚のたるみまで全部を舐めてやった。
まるで犬にでもなったようで屈辱感が僅かにあったが、裏筋を舐めるとシュウが低く呻くのが心地よかった。
全体に唾液を塗す様に舐めて、それから口いっぱいに咥えこんだ。
喉の奥まで入れて、上下に頭を振って摩ってやった。
のに、オレなりに相当懸命に奉仕をしてやったのに。
「シュウぅ……ッ!!」
ぐにゅりと手の中のピンク色のそれが折れそうになって慌てて力を緩めた。
そうだ、奴を見返さなくてはいけない
昨夜は急に咥えたのがきっと行けなかったのだ。
ベッドの上で正座をして、両手で魚肉ソーセージを持っている姿がいかに滑稽かは百も承知だが、一時の恥で見返すことが出来るのなら耐えて見せる。
そうやって耐えて、耐えて、お師さんには認められたのだ。
出来ないわけがない。
すぼまった先端に軽くキスをして、それからゆっくりと下から舐め上げてみる。
当然、味は食品の味だった。
それに、やはりシュウのものと比べると細くて舌が余るのがどうにも想像がしづらい。
柔らかさはまだ勃起していない陰茎のようだから、それだけがそれらしかった。
「ん…」
先端を咥えて、縛り口のすぼまりを突く様に舌を沿わせる。
丸みを帯びた先端が窪んでいるのは、陰茎らしさを感じてじわじわと腰が熱っぽくなってくる。
「ん……んぅ…」
唇で棒を挟みこみながら、頬にすりつけるように飲みこむ。
シュウのより細いから咥えやすい。
「んっ…ふ、ぁ……」
昨夜したような体勢の方がいいのではと思い、咥えたまま状態を折って両手をついて腰をあげる。
四つん這いに近い体制は、後ろから乱暴に突きあげられる快楽を思い出させて股間が熱を帯びてくるのを感じる。
「ん……はぁ……しゅぅ……」
名前を呼ぶと、一層熱が上がってくるのを感じた。
部屋着の代わりにしているスラックスの上から下肢を撫でてみると、明らかに形を変えていて、一度触れてしまえばそのまま慰めてしまう。
ズボンの中に手を差し入れ、咥えたまま濡れる欲望に触れる。
「ああぁっ」
と、喘ぐのと寝室のドアが開くのは同時だった。
「サウザー、昼はもう食ったのか。もし……」
敷居を跨いで、視線を上げて入ってきたシュウと目があった。
不自然に切られた言葉に、シュウが驚いているのは聞かなくてもわかった。
いや、驚いたのはシュウだけではない。
お前、帰ってくるのは夕方になるかもしれないと言っていたではないか。
「あー……すまん。その…悪かった。えーと…すまん」
握ったままだったドアノブをそのまま引いて、シュウは目元を隠しながら半笑いで出て行った。
その間、動揺のあまりまったく動けずいた俺がようやく行動出来たのはドアが閉まった音を合図にしてだった。
「…しゅ…シュウ!!!!!!貴様あああああああああああああああああ!!!!!!!」
唾液塗れのピンク色の魚肉ソーセージを放り出し、ドアを蹴り破る勢いで追いかけ頭の中ではもっともらしい言い訳を考えて、やはり俺をこんなに屈辱的な気分にさせるシュウは一度殺しておくべきではないかと真剣に思った。
二度とこんな滑稽な事は無いとお師さんに誓う。


めめたぐさんと盛り上がったフェラとパイズリ練習するサウザーは可愛い

▽ぎょにそーでフェラ練習するシュサウ前提のサウザー

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