スマブラ部屋

□七夕の夜。
5ページ/6ページ

「フォックスー。起きてる?」


突然ネスはフォックスに話し掛ける。


「うん。起きてるけど、何?」


フォックスは上半身を起こして首だけネスの方へ向けた。


「…フォックスって、ファルコが好きなんでしょ?」


「うん。そうだな。」


「…それでさ、相手の気持ち、知るにはどうしたら良いんだろう…?」


ネスはとても深刻そうな顔をする。
リュカと何かあったのだろうか。
それを見かねたフォックスは、うーん…と唸って、


「…そうだな…
 俺も正直、ファルコの気持ちとか分かんないところのほうが多いかもしれない。
でも、相手の全部を知らなくても大丈夫だって。
相手のされて嫌な事とか、沸点とかを知っときゃあ、あとは自然に分かるようになるって。」


…まぁ、俺最近ファルコの沸点を読み間違えて殺されかけまくってるけど…orz
と、フォックスは苦笑し、付け加えた。


「そーなの!?
 フォックスでも読み違えるんだー…
 じゃあ、いつも一緒に居れば、次第に分かるようになってくるかな…?」


そう言って、ネスは隣で寝ているリュカの頬を撫でた。
リュカは気持ちよさそうに眠っている。


「そーだな。きっとなるさ。
 ネスが知りたいっていう気持ちが強ければね。」


フォックスは、微笑を浮かべ、遠くを見る目をして言った。


「良かった!それ聞いて安心したよフォックス!」




「そうか。そりゃあ良かったよ。…って、アレ?」



「…zzz」



「寝るの早いなー…」


フォックスは、眠っている二人の顔を見て、微笑んだ。




(アレ…なんか俺も眠く…なって…き…た…)


寝顔を見ていると、突然睡魔がフォックスに襲い掛かってきた。


(くそ…ねむ…い…)



フォックスの意識は、そのまま闇に落ちていった。


























「ただいま…って寝てやがる…」


ファルコの眼前には、眠りこける三人の姿が。


「全く…しゃあねぇな…」


そう言って、ファルコは今自分用に持ってきた毛布を、三人に掛けてやった。


そして、自分はそばにあった木の幹にもたれかかる。



「ったく…手間かけさせやがって…」


最後の言葉の後、すぐに規則正しい寝息が聞こえてきた。




七夕の夜は、だんだんとふけていった…。
そのたびに、空の星たちは、まばゆい光を放っていた。




えんど!

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ