他210DO部屋

□ドロッチェ団を俺設定で小説化してみた。
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ゲーム『星のカービィ 参上!ドロッチェ団!』を、
俺設定で小説化したものです(((
はいー、イメージ崩したくない方は逃げて逃げて!

おkな方はスクロールどぞー!
























「ケーキvケーキvイチゴのケーキv」

ボクは足取り軽く、お気に入りの場所へ行く。
片手にはイチゴのショートケーキがのったお皿。
もう片方にはフォークとナイフを持って。

ふふー!今日は奮発してイチゴのケーキ買っちゃったーV


数分ぽむぽむと歩いて、何時もの場所にたどり着く。


かちゃ、と軽快な音をたてて、お皿とフォークが触れた。

よーし!準備完了!


「いっただっきまー…」


ボクが、大好きな大好きなイチゴのケーキとフォークが触れようとした瞬間だった。





しゅん!と風を切るような音が聞こえたかと思うと、
ボクの目の前にさっきまであったイチゴのケーキが…ケーキが…


「なくなっちゃった!ボクの大切なイチゴケーキ!!!」



ショートケーキが飛ばされるほどの風は吹いていない。
吹いていてもそよ風程度だ。

と、言う事は、故意に誰かしらの人物が取っていったということになる。
…でも一体誰が…


あ。

食べ物を取っちゃいそうな人、いた。

デデデ大王!デデデだ!

もー!ボクの大切な大切な大切なケーキをよくもぉぉお!!!


ボクは怒りをあらわにして、超特急でデデデの城へ向かった。



















「はー…何か城の雰囲気が変わって落ち着かねぇな…」

全く、誰だよ勝手に改装したの…
ほんのちょこっと、ポピーやらメタナイトやらと遠出をして帰ってきたらこれだ…

誰だ全く!!!

部屋の中央にはなんかバチバチ言ってる変な機械あるしよぉ!
俺様の肖像とかがいっぱい飾られててうぜぇし!
城の外観までがらっと変えやがって…!!!
畜生犯人はどこのどいつだってんだよ!


何で俺様の許可ナシに改装なんかするんだ!


俺様が癇癪をおこしていると、突然バチバチ!と言う音とともに、
部屋の中央の例の機械が作動しだした。


「な!何だぁ!?」


そして何かが転送されてくる。
バチバチという光が薄れていく。

そして現れたのは…



「お前等…何でこっちに…?」


カービィが日々倒しているザコキャラ軍団だった。


「うわーん!大王様ー!何かカービィに倒されたらこっちきちゃいましたー!」

ザコ軍団の一人(?)ワドルディが俺様に向かって叫ぶ。

ほほーお、そーゆーことか。


カービィやらなにやらに倒された奴等は死なずにここに転送されてくるって訳か。

…この装置はなかなか使えるな。



んなこと思ってるうちに、ザコ軍はまた外にわらわらと出て行った。

…またすぐこの部屋に逆戻りそうだけどな…



「ま、いっか。どーせ暇だし寝よ。」


そう声に出し、俺様はぐっと伸びをして、寝室に向かおうとした。


そのとき。


たった今出て行こうとしていたドアがぶち破られた。
俺様唖然。

ぶち破った奴?あのピンクの悪魔以外に誰が居るんだよ。



「…今日はなんだ!」


「何だはコッチの台詞!ボクのケーキ勝手に取りやがってぇ!」


まさに売り言葉に買い言葉。
そしてさらに言葉の戦いはヒートアップする。


「もー許さないんだから!いっつもいっつも国のみんなに迷惑ばっかかけて!」


「その国のみんなを吸い込んで酷い目にあわせてんのはどこのどいつだよ?あぁ!?」


そして口論はしだいに暴力へと発展していく。
しかし、これはゲームの必然。
ボスキャラが主人公に勝てる筈もなく、俺様はこてんぱんにやられてしまった。


「くそー…この悪魔が…」

「五月蝿いな!さっさとケーキ返して!」

「俺様はんなもん知らねぇよ!」

「嘘つき!本当は食べちゃったんでしょ!」

「食ってねぇよ!てめー身体は柔けぇのに頭は随分と固ぇなこのピンクボー…」


びゅん!


…俺様が罵倒語をさいごまで言い終えないうちに会話がストップした。
俺様達の間を、何かがもの凄い速さで駆け抜けたからだ。


その『何か』が向かった方向に、俺様達二人は目を即行で向けた。

そこにはでかい耳をもったやつらが沢山。
…ネズミ…か?

まぁ外見、容姿の事は置いといて。

その手には沢山の大小さまざまな宝箱があった。


ん…!?
あの…宝箱は…!!!

まずい!いまアレをあけられたら…

くそ!


「カービィ、悪ぃ!」

「え!何!?悪いってうわあああああ!!!!!!」


俺様はカービィを抱えて思いっきり奴等に投げつけた。

見事命中。

だが奴等もカービィも、バランスを崩し、何かの穴に落ちていった。
おそらくあそこはミセスモーリィの住処だ。



…カービィは心配ないとして…
あの宝箱を開けられたらまずい…


「陛下?どうかしましたか?」

「うお!びびらすなよメタナイト!」


突然メタナイトが現れ、俺様は危うく腰を抜かしそうになった。
…!そうだ!こいつになら頼める!
一番信頼できる部下だからな…。


「なぁ…メタナイト。俺様が、ダークマターに取り憑かれてたときのコト、覚えてるか。」


「…ええ。」


話を切り出すと、コイツはすんなりとついてきてくれる。
嗚呼、やっぱこいつは良いやつなんだ。

「そんとき、俺の意識は殆どなかったんだが…ちらりと聞いた覚えがあるんだ…
俺に取り憑いたダークマターが口にしていた言葉…」

「…彼は、何と?」

「…『宝箱の中の………は大丈夫か?』といっていた気がする…。
 宝箱…心当たりがあるのは倉庫の奥にあるばかでかい宝箱だけだ。
つまりその中には…暗黒物質どもの何かがあるってことになる…」

「な…!?それは…!!!」

「まずいだろ?だからメタナイト、やつ等からあの宝箱を取り返してきてくれねぇか?」


「…このような時の為にハルバードを修理しておいたのではないですか。」


「マジか!助かったぜ!ありがとよ、メタナイト!」




アレをあいつらに開けさせてはならない。
脳内の警報がそう物語っていた。

…今の俺様には、メタナイトだけが頼みの綱って奴なんだ。



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