書庫-壱-


□狡猾ナ制裁
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ギリギリまで昂ったモノは、いとも簡単に欲望を政宗の口の中へと放った。
その後も余韻に浸るかのように、ひくひくと幸村は躰を痙攣させている。
幸村の味を確かめ、ゆっくりと飲み込む。

「今日はよ『お仕置き』だから、次は簡単にはイかせないぜ?」

政宗はまた不適な笑みを浮かべた。


幸村には、それを罵倒する気力も残っていなかった。



政宗はぐったりとしている幸村を横目に、ベッドから降りると、何かをとりに机に向かった。

「ああ、あったあった」
「・・・?」

ただ視線だけを政宗へ移し、服すら乱れてもいない後ろ姿を見る。
幸村はその余裕さが気に入らなかった。
しかし抗議さえできない。

「幸村、コレ何に使うかわかるか?」

振り返った政宗が手に何かリボンのような物を持っている。
しかし、幸村は紐らしい、としか分からなかった。
それが何に使われるかなんて。

「な、に・・?」

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