書庫-壱-
□狡猾ナ制裁
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政宗は制服の上に両手を滑らせ、胸元に主張する突起を2つ同時に弾いた。
キスで高められた体は敏感になり、胸への小さな愛撫にも反応をしてしまう。
「服の上からでも分かる位、勃ってるな」
愛撫する手を止めることなく、政宗は揶揄するように言った。
「あっ、んぁ・・は」
両腕を縛られ、徐々に深まる愛撫に、幸村はただ喘ぐしかなかった。
政宗は、幸村のシャツのボタンをひとつづつ丁寧にはずしていく。
「や・・だっ」
全てのボタンがはずされると、日焼けしていない滑らかな素肌があらわれる。
それは指によく馴染む肌だった。
政宗は裸になった上半身を見つめ、脇腹のあたりから胸、首へと手を這わせる。
まるで、生け贄を自らの手で弄ぶかのように。
「跡は・・ついていないみたいだな」
「だ、からっ・・けい、じどの、とは・・何もな・・・」
「それは、これから俺が確かめる」
服の上から愛撫された胸の突起が、痛々しい程に赤く充血し始めていた。
政宗は整った口元を近付け、そこに舌を絡める。
「ああっ、ん・・やぁ・・あ」
「美味しいぜ、幸村。熟れた果実みたいだ」
舌で転がしては、口に含み唾液を絡ませる。
初めのころは痛みしか伴わなかった行為も、いつしか快感へと変化を見せ、幸村の躰は政宗の好みに仕立てられていた。
嫌だと心で思っても、躰が先に反応してしまう。
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