書庫-壱-


□狡猾ナ制裁
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言葉を紡ぎ終わると同時に、耳の後ろを舌で舐められる。
瞬間的に戻した顔を政宗の手が捉え、深いキスをおとした。

「んんっ・・・ん、はぁ・・」

いつもなら温かいと思えるはずキスが、今はただ恐怖感を煽るだけだった。
歯列を割られ、深く舌が侵入してくる。

「・・ぁ、んっん・・」

幸村の舌が逃げようとすると、それを阻止するように、敏感な舌の裏側を攻められた。
飲みこめなくなった唾液は口から溢れ、ベッドへと染みを作ってゆく。

「幸村ってさ、キス好きだよな?これだけでおかしくなるくらいに」
「く・・・はぁ、あ」

そう言うともう一度、口付けられる。
段々と抵抗していた体から力が抜けていく。

政宗に言われた通りだった。
幸村は、キスだけで十分過ぎる程に感じてしまう。
それは政宗によって開発されたものだった。
キスをするだけで、体の力が抜け、それ以上の何かを求めてしまう。

「ほら、ここも・・」
「やぁっ!ああぁ、ん」


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