書庫-壱-


□狡猾ナ制裁
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◇◇◇◇◇

「やだっ、やだってば、政宗殿やめ・・!」

無理矢理ベッドの上へと体を引きずりあげられ、両腕をいとも簡単に頭上に抑えこまれる。
いくらあらがっても、幸村が政宗に力で適うはずがなかった。
むしろ、上から体重をかけて抑えこまれている分、確実に幸村は不利だった。

「何・・す・るでござっ、まさ・・むねど、の・」
「うるせーな」
「!!」

シュル・・・

政宗は制服のベルトを片手ではずすと、ベッドへ繋ぎとめていた幸村の両腕に器用に絡め、ベッドヘッドへくくりつける。
足をバタつかせてみたものの、抵抗はイミがなかった。
幸村は虫ピンでとめられた蝶のように、身動きのできない体制で、ベッドへとしずめられてしまう。

「今日はよ、家の奴らが親戚の家に行っててな、誰も帰ってこねーんだよ」

不安の入り交じった瞳で政宗を睨みつける。
しかし、それに怯むことなく、政宗は顔を幸村の耳もとへ近付けた。

「睨んでも無駄だぜ。今日は幸村が俺だけのものだってコト、教えこまねぇとな」

「やっ・・・あ!」


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