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□NARUTO/レイ様から
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【青春日和】


リー『おおおっ!!』

木ノ葉の里の朝。柔らかな春の日差しが三人の子供たちを包む。
そんな中での少年の雄叫びに、紅一点のテンテンが驚く。

テン『リー?どうしたの?』
ネジ『…朝っぱらから何だ?』

朝のネジはより一層不機嫌だった。
しかしリーは気にせず、テンテンに己の手元の紙を差し出した。

リー『見てください!呂胡様のサイトの訪問者数…』
テン『あ!30000越えてる!!』
ネジ『…おお。凄いな』
リー『これはガイ先生にご報告せねばなりませんよ!』
ネジ『またアイツか。お前はアイツばかりだな』
リー『勿論!頭の中はガイ先生でいっぱいです!』
テン『もう…リーったら。少しはあたしやネジの事も想ってよ』

そんな会話をしながら三人はガイの元へと足を進めた。

リー『勿論お二人の事も大切ですよ』
テン『ならいいけど』
リー『でもお熱いお二人の中には入れませんよ。ね?』
テン『ちょっ…何言って…』
ネジ『……馬鹿が』
リー『お二人共、お顔が真っ赤ですよっ』
テン『リー!からかわないでよ!』
ネジ『…ガキだな。もう少し周りの目を考えて言え』
ガイ『どうした?皆の衆』

テンテンとネジがリーの言葉に羞恥を感じていると、いつの間にかガイの家の前にいた。
家の前で騒ぐ者がいれば家主が出てくるのも道理である。

リー『あ、ガイ先生!見てください、お二人のお顔が真っ赤ですよ』
テン『もう!違うでしょっ』
ネジ『元の目的を忘れたのか?』
リー『そうでした。ガイ先生!これを見てください!!』

リーは先程の紙を勢いよくガイに渡した。

ガイ『おおお!!30000越えか!流石は呂胡様…感動だなァ、リーよ!』
リー『ハイ!もう…この上なく…うっく…』
ガイ『リーぃぃィィイ!』
リー『ガイせんせーぇぇェェエ!!』

――ぐわしっ――
朝なのに夕陽が見えるという錯覚すら起こりそうである。

テン『…始まった…』
ネジ『諦めろ、テンテン…』
テン『…でもちょっと羨ましいわよね』
ネジ『……………少しな』

ネジにとっては完全にリー限定での話だった。

リー『お二人さん、お熱いですねぇ!』
ガイ『よっ御両人!!』
テン『ちょっ先生まで何よ!』
ネジ『い、い、いい加減にしろお前達!!』
リー『どもりネジだ!』
ガイ『どもりネジだな!』
ネジ『お前達…捻潰すぞ?白眼!!』
ガイリー『キャー』
テン『先生のキャーはさすがに気持ち悪いわ。やめてください』
ガイ『キャー』
ネジテン『潰す!!』
ガイ『ギャー!』
リー『あー!ガイ先生ー!!』

ガイの余計な一言で揉めた四人だった。

落ち着いた頃にお祝いの言葉を言った。

全員『呂胡様、30000打おめでとうございます!!』

《完》
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