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□NARUTO/古森サチコ様から
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□名前を呼べ。
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「おーい…」
「…………」
「ヒナター」
「…………」
ヒナタはいつもナルトを見てるから、アイツがアイツのこと考えてる時は話掛けない方がいいんだぜ。
な、赤丸。
「ヒナタ!」
「わぁぁ〜」
「いい加減にしろよ!いつまでもナルトのことばっかり考えてんなよ」
「そんな!考えてないよ…!」
バレバレなところが、いい。
な、赤丸。
ナルト「キバー!」
キバ「おぉ、ナルト」
ヒナタ「!!」
「なぁなぁ、サクラちゃんとゲジマユ知らねーか?これから任務なんだってばよ」
「知らねーなぁ」
「そっかぁ…」
ナルトはう〜んと唸る。
ヒナタにも聞いてみろよ、期待してるだろ。ナルトが話掛けてくれるって。
「まぁ…もうちと探してみるか。サンキューなキバ!」
「は…?」
鈍感過ぎる。
鈍感なんだよな?
ただの鈍感なんだよな?
避けてる訳じゃねーよな?
話掛けろよ。
掛けてやってくれよ。
そうだな…
せめて名前を呼べ!
「じゃあなー」
………………くそ野郎。
「…………」
「ヒナタ泣くなよ…?」
「やだなぁ…、泣かないよ」
ヒナタは泣き虫だから。
オレが応援してやらねーと。
な、赤丸。
それにしても…ナルト。
あの野郎、ぶっ殺…「ヒナターーーー!」
「「!?」」
「お前居たのか!?気付かなかったってばよ!ごめんな!ヒナタはサクラちゃん見た?」
「…ううん!見てないよ!ごめんね」
「そっかー。てゆーか謝らなくていいぜぇー!」
「うん…!」
「じゃ、今度こそまたな!キバ、ヒナタ」
「おう」
ぶっ殺すのはやめとくぜ。
ヒナタはナルトが好きなんだ。
良い奴だよ、ナルトは。
な、赤丸。
END