我奏話

□FFクリスタルクロニクル
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遠い遠い昔、4つの種族がいました。
「温」の民クラヴァット
「武」の民リルティ
「智」の民ユーク
「我」の民セルキー
4つの種族は大クリスタルのもとで平穏に暮らしていました。
しかしあるとき、巨大な隕石がクリスタルを破壊し、世界は瘴気に覆われてしまったのです。
猛毒の瘴気は人々を傷つけました。
その瘴気から身を守ってくれるのが、隕石がぶつかったときに世界に散らばったクリスタルの破片でした。

生活に欠かせない聖なる光―

この光り輝くクリスタルの破片の周囲に人々が集まり、しだいに町や村が作られていきました。
でも クリスタルの力を保つためには、年に一度…

ミルラのしずく

…これを使い清める必要がありました。
そのミルラのしずくを集めてくるのが…

クリスタルキャラバンの仕事になりました。

ミルラのしずくを手に入れるには、多くの魔物が住む洞窟に入ったり、そこでさまざまな謎を解いたりしなくてはいけません。
危険をともなう命がけの旅…しかしかれらは帰りを待ってくれる村の人々の、そしていつでも自分を心配してくれる家族のために キャラバンの旅は…終わらない。
冒険記クリスタルクロニクル

そして、今日もまた
新たなクリスタルキャラバンが…旅立つ。



旅に出よ。命の水を求めて。

FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES




クラヴァットのソラが14歳になった日にソラは村長にこう言われた。
キャラバンとなれ、と。
ソラはそれに反対することなく了承した。
なんとなく 分かっていたから。
ティパ半島の突端に位置する辺境に位置する村―それがティパの村だ。
ソラは村の同年代の若者達とともに…旅立ちの朝を迎えた。

ソラ「旅立ち…か。」
俺は空を見て呟いた。
旅立ちの朝がこんなに清々しいとは知らなかった。
緊張は少しだけしている、でも この旅を引き受けたことに後悔はない。
これは理不尽な旅じゃないからだ。
クリスタルの輝きを、命を継ぐための旅。
?「よー、ソラ!」
俺は急に名を呼ばれ振り向いた。
ソラ「なんだ、シーベークか…」
ユークのシーベーク…ケンカっぱやくて皆が手をやいている。
しかし、魔法の腕は確かでこのキャラバンに選ばれた。シーベーク「なんだとは なんだよ!せっかく挨拶しに来てやったのに!」
ソラ「頼んでないぜ?俺は」
シーベーク「ったく 相変わらず嫌な奴だぜ」
ソラ「お前には言われたくないね。」
?「あっ、ソラ!」
再び名を呼ばれ俺とシーベークは声の方向を見た。
ソラ「クレアじゃん。どうしたんだよ、血相変えて…」
リルティのクレア…勉強好きで豊富な知識を持っている。
しかし、そのわりにはバカ力で幼い頃からクレアにだけは逆らわないようにしていた。
クレア「ル・ジェがいないのですわ。もう旅立つというのに…」
ソラ「ル・ジェが?」
ル・ジェというのはこのキャラバンの最後のメンバーだ。
セルキーのル・ジェ、リルティのクレア、ユークのシーベーク、そしてクラヴァットの俺。
これが新たなキャラバンのパーティーだ。
この4人は幼馴染みで 村の不思議な者四天王と言われている。
シーベークはユークのくせに勉強が嫌いでリルティのような性格をしている。
クレアはユークのように勉強が大好きだ。
俺は「温」の民と言うより 自分がよければすべてよし という性格のため「我」の民という感じでセルキーに近い。
おまけにル・ジェも変わっていて…。
クレア「申し訳ないのですけどもソラも探してくださりません?」
ソラ「なっ、なんでだよ!」
それはやめてほしい。
俺はル・ジェは苦手なんだ。
昔のこともあるし…
ただでさえ一緒に旅するっていうのが気が気じゃないんだ。
ソラ「めんどくせえよ!そんな…!」
クレア「なんか文句ありますの?」
クレアの笑みに俺は口を閉じた。
怒ってる…これは。
ソラ「…いいえ。」
クレア「なら よろしいですわ。シーベークもお願いしますわね」
シーベーク「はっ はい」
二人して苦笑すると クレアは満足したように立ち去った。
これが毎日続くのか…
俺は急に不安になってきた
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