我奏話

□FFV
1ページ/1ページ

そのグルガン族の男は静かに語った…

この大地震でさえも単なる予兆に過ぎぬと

世界の光の源であるクリスタルを

地中深く引きずり込み

魔物を生み出した大いなる震えさえも

これから起きることに比べれば

些細なことに過ぎない

それはとてつもなく大きく、深く、暗く

そして悲しい…

だが希望はまだ失われていない

4つの魂が光に啓示を受けるであろう

そこから全てが始まり――

FANAL FANTASYV――
――悠久の風ふたたび…



「いてて… まいったな まさか穴があいてたなんて…」
俺は上を見上げた。
暗闇の中 そこだけが丸く光っている。
あそこから落ちたらしい。
俺はルーネス…村の北にある洞窟を探検していたら迂闊にもあの穴から落ちた。
俺はどこか上に行くための階段を探し、歩きはじめた。
ルーネス「!」
すると俺の前に3匹の奇妙な生き物が現われた。
人獣…ゴブリンだ。
急にナイフをふり回され俺は反射的にそれをよける。
そして護衛用にもっていたナイフを持ちそれを素早くふった。
肉を切る感触がする。
1匹はそれで倒れた…案外もろい奴だ。
後の2匹も俺はさほど苦労せずに倒した。
ルーネス「なんなんだ、今の化け物は!」
見たことのない生き物だった。
自分が勝てたのが不思議なくらいだ。
俺は困ったように頭をかく。
ルーネス「まいったな とんでもないところに来ちまったようだ。」
とにかくここから出ないとな。
でも出口はでこにもないし。
ルーネス「おや?あの岩 なんか変だぞ」
目の前にある岩は明らかに人為的に置かれていて何かおかしい。
俺はそれをおそるおそるいじってみた。
すると、地面が揺れた!
慌てて横を見ると揺れが止まるのと同時に道が現われた。
俺は驚きつい呆気としてしまう。
…どうやらここを通ればいいらしい。
少しためらって俺は走り出した。

随分と疲れた。
あの変な魔物がひっきりなしで出てきてヘトヘトだ。
おまけに出口は見えてこないし…。
分かれ道を右にまがると 光り輝くものが現われた。
ルーネス「泉だ…なんて不思議な色なんだ…。」
そのちいさな泉は不思議な色を放っていた。
俺は吸い寄せられるように 泉に歩みよった。
そして ゆっくりと泉へ手をいれた。
すると驚いたことに今までの疲れが嘘のようにきえた。俺は信じれなくて立ち上がると体を見た。
…すげぇ この泉の力なのか?
なぜ など考えても答は出そうにないため俺は今来た道を再び引き返した。
体力も回復した…はやく出口は現われないだろうか。

今までとは違う雰囲気の部屋についた。
まるで神殿のようだ。
俺は興味深々とそれを見渡す。
その瞬間…!
ルーネス「な なんだこいつは!!」
邪悪な何かがルーネスをおそった!
それは 闇から現われた。
亀のような巨大な生き物…ランドタートルだ。
俺は思わずロングソードを構えていた。
洞窟で見つけたものだ。
闘え!俺の本能がそう叫ぶ!
俺はとびロングソードを亀へ振り落とした。
甲羅が硬いことは知ってる…だから肉の部分を狙い…切る!
切りつけたと同時に亀は俺に手を殴りつけてきた。
ぐっ…!!
力が…強い!
俺の体はふっとんだ。
ただでさえ華奢な体だ…余計なながく空中をさまよった。
一瞬意識がとぶ。
再び意識が戻った時は地面に体がついていた。
体が…重い…
俺はなんとか立ち上がり亀の攻撃をよけた。
そこにロングソードをすかさず振り、傷をつける。
亀がたじろいだ。
…!今だ!ここしか…ない…!
俺はロングソードを構え直しへと…ついた。
それは亀の喉にささり亀は絶叫をあげ…動かなくなった。
俺は地面へと座りこむ。
体中が汗まみれだ。
荒い息をつき 高鳴り続けている心臓を静めようとする。なんなんだ!?今のは!
俺は混乱する。
俺…よくあんな化け物に勝てたな。
見たことのない生き物…
ここはいったいなんなんだ!?



おまえは選ばれた



声が…聞こえた

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ