カレーの王子様。

□ねーちゃんには内緒な、
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食事の用意も出来て、ずっと部屋に篭っていた彼女を連れた小早川さんも降りてきて。

柔らかなキャンドルと暖炉の灯りに照らされたイブのディナーが始まった。


線の細い彼女を優しく気遣う小早川さんのスマートさにまきはうっとりしてる。

「子供扱いなんですよー。」

なんて照れているけど彼女もそれに慣れた感じで自然に甘えてる。

なんだかいい感じだ。

二人の間に誰も入り込めないような。

そんなムード。


シャンパンを飲んだまきはほんのり頬を染めてぷるっと尖らせてた唇もいつの間にか元に戻っていた。

オレの冗談話にも小早川さんの彼女と一緒にウケテ笑ってる。

空いたグラスにシャンパンをそそいでやるとまきはうれしそうに笑った。

「いつもは飲み過ぎって言うくせに。」

「今日は頑張ってくれたから大目にみてやるよ。」

うふっとまきはグラスを手に笑ってこくっとシャンパンを飲む。

おいおい・・・

一気に半分って・・・・やっぱ飲みすぎだろ?


でも、ま、

それはそれで今日はヨシとしよう。


しっとりムードの小早川さん達には悪いけど。

このまま・・・・

あほな笑い話連発でロマンチックを吹き飛ばし。

まきを酔い潰して寝かせてしまおう・・・・。


じゃねーとオレの身がもたねぇ。
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