平凡アワー
□平凡アワー その９
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「そ…た」
「…ん」
誰かが俺の肩を揺さぶっている。
「草太ー、起きて。」
「うーん…あ、源三か…決まった？」
「もう、寝ぼけてないで起きてよ。」
周りを見ればもう帰り支度をしている奴らばかりだった。
「ふぁ〜、んでうちのクラスは何すんの？」
「えっとね、喫茶店みたいな感じ。王道だよね〜。」
へ〜割と無難に落ち着いたじゃん。一応食い物関係だし。でも
「喫茶店みたいな感じって？」
「うん？ホストクラブとメイド喫茶を足して二で割ったような…って言ったら分かる？」
…なんじゃそら
「分かるか！頼む、一から説明してくれ。」
源三の説明によれば、喫茶店と言っても内装はホストクラブかキャバクラみたいな感じらしい。
そこで可愛い系の奴は女装してかっこいい系はホストの格好で接客、それ以外は裏方だそうだ。
いやいやいや、普通におかしいから。何女装って？ふざけてんのか。いったい誰が得するんだよ！？
…はっ！そうだ。ここは同性愛者が多いんだ。なら男が女装しても喜ぶ奴が居るのか。まぁ源三くらい可愛かったら女装も似合うだろうけど。