平凡アワー

□平凡アワー その9
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二学期の目玉といえば何と言っても文化祭だ。

俺はこの学園で初めての文化祭だから楽しみだったりする。やっぱり普通より金かけそうだしな、きっと想像もつかない程豪華だろう。

今日は始業式だが、それと同時にLHRで文化祭の話し合いをするらしい。

つまり今日で何をするか決める訳だ。

俺的には食い物関係がいいな〜、つまみ食い出来そうだし。あわよくばそれを昼飯にしたりして…ってどんだけケチなんだ俺は。

とにかく初めての文化祭、頑張るぞ!








そしてLHRの時間

「では文化祭で何をやりたいか、意見が有る人は挙手でお願いします。」

「「「はーい」」」

先生の言葉にほぼ全員の手が上がる。みんなやる気はあるようだ。

「お化け屋敷!」
「いや、劇がいいに決まってる!」
「えー!?ケーキ屋さんがやりたいよー!」
「喫茶店もいいんじゃない?」

多くの意見が出たが、誰も譲る気は無いようだ。

…やる気があるのはいいけどこれじゃなかなか決まらないだろ。

「源三、悪いけど何やるか決まったら起こして。」

「えっ、ちょっと!勝手に決まっちゃうよ。いいの?」


「いいよ〜、長くなりそうだしめんどくさいから寝てる。」

今出た意見を聞いても絶対嫌!ってのは無かったし、もう何でもいいや。

俺は少しの間寝ることにした。


 
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