平凡アワー
□平凡アワー その7
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「へ〜こんなとこあるんだ〜。」
適当に校舎を歩いていると第三音楽室なるものを見つけた。
音楽室って第三まで必要か?
そんな疑問はさておきさっそく近づいてみる。
第三なんて言われると逆に興味出てきたんだけど。第一との違いを知りたいじゃんか!
興味は増すばかりで躊躇いもなく音楽室へ入ってみた。
どうせ休みじゃ誰も来ないだろうし、じっくり見学させてもらおう。
今思えば全ての行動が軽率だったと思う。
一通り見たけど、第一音楽室と第三音楽室の違いは分からなかった。
ってか俺第一音楽室も行ったことないのに違いなんて分かる訳ないじゃん!
いや〜俺ったらうっかりさん。
さて、満足したしそろそろ帰るか。
そして出口へ向かおうとした時に気づく。
…誰かの話し声が聞こえる。それに、どんどん近づいてきてる!
やばい!先生か?勝手に入ったのがバレたらまずいかも!
どうしよう、どうしよう!どっか隠れないと!
話し声はどんどん近づいてくる。やはりここへ向かってるんだ。
どうしよう…やべーやべー。
…あ、あそこなら隠れられる!
発見したのは掃除用具を入れる為のロッカーだった。
思い立ったら素早く音楽室の隅っこにあるロッカーへ逃げ込む。
掃除用具はあまり入っていなかったので俺が中に入っても多少の余裕があった。
よし!バッチリだ。俺ってば頭冴えてるー!
この時はもし見つかったら…なんてこれっぽっちも考えてなくて、とにかく隠れることに必死だった。