過去拍手お礼小説
□鷹斗、星の煌めく夜に。
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「鷹斗、君草太のこと好きになったでしょ?」
「まぁな…って、えぇ!?」
草太を好きになってから1ヶ月程経った頃、まだその気持ちを伝えることは出来ずいつもと同じ日々を過ごしていた。
そんなある日生徒会の仕事をしていると、突然時矢に俺が草太を好きであることを指摘されてしまい、俺は動揺を隠せなかった。
「…時矢、なぜそれを?」
誰にも言ったことはないから時矢が知ってる筈もない。
「明らかに草太を見る目が変わってるんだよね。好きだーって訴えるような感じかな。草太は鈍感だから気づいていないみたいだけど分かりやすいよ。
鷹斗、確か草太のことは弟みたいに思ってたんじゃなかったかな?」
マジかよ!絶対隠しておこうと思ってたのに。
って時矢笑顔だけどオーラが怖いぞ!
「悪い!この前までは弟みたいに思ってたのは本当なんだ!でも…好きになっちまったもんはしょうがないだろ。」
時矢とは幼なじみで昔から仲良くやってきたが今回は…草太だけは譲る気は無い。
「はぁ…鷹斗の好きって気持ちは否定しないよ。…でもね、俺が草太を好きな気持ちは誰にも負けない。もちろん鷹斗にもね。」
そう言いながら時矢は不敵に微笑んだ。
「俺だって負けるつもりはねぇぞ。」
「どうかな、まだ好きとも言えてないんでしょ?そんな調子じゃ俺どころか草太のクラスメートにも勝てないんじゃない?」
図星だった。今の信頼されている先輩後輩という関係を崩すのが怖くて、俺は動き出せずに居たんだ。
でも言わなくては何も変わらない。それは痛いほど分かっていた。