平凡アワー

□平凡アワー その13
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何となく好きだと思ったあの日から、日に日にその気持ちは大きくなる。

前までは普通に接することが出来たのに今はちょっとぎこちなくなった。

意識してしまうようになってから妙に会うと恥ずかしいし、何だか目が合う回数も増えた気がする。

俺の中ではもう友情より愛情が勝っているみたいだ。









「はぁ〜…どうしようかな。」

「どうしたの草太、溜め息なんてついちゃって。」

「源三いいところに。聞いてくれよ〜、実はさ……やっぱいいや。」

「えぇ!?そこは遠慮なく相談してよ!気になるじゃん!」

「こういうのは自分で考えた方がいい気がするんだよな〜。」

考えているのはもちろん恋のことだ。
好きだと自覚してからというもの、いったいどうやって告白したらいいのか分からなくて悩んでいた。

ってか今回が人生で初の告白じゃん。そりゃ緊張するよな〜。

「む〜、何か知らないけど僕ならいつでも相談にのるからね。」


告白も緊張するけど、あともうひとつ大事なことがある。

それは今まで告白してくれた人への断りの返事だ。自分の気持ちが分かった今、少しでも早く会って話さなければと思っている。


うまく話せるか分からないし申し訳ない気持ちもあるけど、今の自分のありのままの思いを話すしかない。


 
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