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* 応えて(ヒノ弁)
* 必要とされるもの(翡彰)
今回は、
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【応えて】
――なぁ、俺。
あんたの事が…
「駄目です」
「…何で?」
「それ以上は、何も言わないで…聞かないで」
「何言ってんの――だから俺、あんたの事が」
「聞きたく、ないです」
真っ赤な顔を俯かせて、あんたは俺を拒むんだ。
いつも冗談交じりの俺が、急に真剣になった瞬間、何時もと違う空気を読み取って。
あいつを思い浮かべながら、あんたは静かに俺を拒み続けるんだ。
「楽しくないの?俺と、いて」
「辛くないのかよ、あんたの気持ちに気付きもしない、あいつといて」
「なんか、言えよ。応えろよ。」
「好きだよ」
押し黙るあんたの顔を、両手で包み込んで。
覗き込めば真っ赤に震えるあんたの顔。
――ねぇ、少しも。
少しも、ドキドキしない――…?