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只今閲覧可能な作品。。。
*応えて(ヒノ弁)
*必要とされるもの(翡彰)
今回は、
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【必要とされるもの】
「…よく人は一人じゃ生きられないって言いますよね」
「…そうですかね」
「違うんですか?誰かに必要とされなければ、意味が分からなくは、なりませんか?」
「意味、ねぇ。東宮様のおっしゃっている定義がいまいち掴めませんね。それが本当ならば、私はどうなるんですか。海賊を必要とする人間などいないでしょうし」
「ぼ、僕は、必要だと思います…ぁ、あの、海賊とかじゃなくて翡翠殿が…僕には…/////」
「…ふっ…突然可愛らしいことをおっしゃる」
「…! と、とにかく…僕は、誰かに必要とされなければ、生きる意味を…頑張る意味を失ってしまうんじゃないかと思ってしまって」
「私は逆ですね」
「え…?」
「生きるために必要とされる訳じゃない。必要とされる為に生きるのですよ。例えば…」
「あ…っ」
「こうして私が貴方に口付けを許されているのも、貴方が私を必要としているから。しかし貴方が私を必要としているのは、私が生きているから。
私は貴方に出会うために、必要とされる為に日々を生きているのですよ…?
…そして貴方の可愛らしい蕾を美しく開花させる為にも、ね。」
「…からかわないで、ください…っ翡翠殿!?////;」
――嘘か、誠か…
貴方のお好きなように、確かめてください
私がここに在るのは、貴方に必要とされているからか
貴方に必要とされる為か
愛し愛される者にとっては、意味無き事なのでしょうかね――…