再会〜Last Snow〜

□再会〜Last Snow〜
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 空が蒼く広がっている。
二つの綿雲の間からは、太陽が輝いている。冬の風はとても清らかに流れていて心地良い。
オレは古ぼけたバス停でバスから降り、深呼吸をした。
『あ〜懐かしい。』

オレは懐かしみながら周りを見渡す。
やはりここは、以前来たときとあまり変わっていない。

遠ざかる一つ一つの綿雲が白く輝き、広がるのは、平凡な町の風景と緑色に彩られた森。
ところどころに敷かれているコンクリートの地面からは、陽炎が揺らいで見える。
はやる気持ちを押さえきれずに、オレは羽ばたくように走った。
この何処までも続く大地を…
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