HOLIDAY

□初恋の日
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初恋の日



「今日は何の日?」

「はいはーいっ、卵かけご飯の日でーすっ!」
「俺の日の前日」
「は・つ・こ・い・の・日っ」
「香りの記念日」


『――あれ?』


「…もう一回言ってみようか。10月30日は何の日だっけ」

「だから俺の誕生日っつーか俺のモチーフになった日、ハロウィンの前日だろ。それ以外あるか?」
「だから卵かけご飯の日だもん!美味しいもん!!」
「何言ってるの、初恋の日でしょォ?みんな文学興味ないの!?」
「世界香りのフェアが開催された記念に制定された香りの記念日だって。マイナーな日でしかねぇだろ」


『…………』


「…とりあえず明日のハロウィンに備えて仮装の準備しようぜ。あと一日しかねぇんだ」
「年中コスプレ男に仮装の準備とか言われたくねぇよ。…あ、いや、却って年中コスプレ男だからこそ無駄に説得力あるのか」
「年中コスプレ男とか酷くね!?コスプレっつーか仮面とか覆面メインじゃん俺」
「あらァ、自覚はあったのねェん?」

「じゃあもうめんどくさいし明日の準備で良いかな?」
「いいともーっ」



★fin★


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