HOLIDAY
□死者が戻ってくる日
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ハロウィーン
「ふんふんふーん♪」
「…今日はいつにも増してアイツがうぜぇ」
「まぁまぁ、今日は年に一度のハルの日だしさ」
「でもホント、気味悪いくらいに上機嫌よねェ」
「帰って来た死者の霊に憑かれてたりしてな」
「いやァ〜ん、怖ァい」
「そう言うヴァルも結構怖いけどね」
「トリック・オア・トリート!!」
「ほら、パンプキンパイ」
「ありがとうハル!」
「他の所も回って来るんだろ?気を付けて行って来いよ」
「はーいっ」
「ハロウィンの飾り付けしてない家は参加しない家だから、お菓子貰いに行ったらマナー違反だから注意しろよ?」
「分かった!」
「それから‥自分がトリック・オア・トリートって言われたときの為にお菓子はちゃんと用意したか?」
「えーっと‥あ、忘れてた!部屋にあるから取ってくる!」
「おう、行って来い」
「いつものハルだな。ハロウィンだと無駄に甲斐甲斐しい」
「あれに付き合ってるエルちゃんも偉いわよねェ」
「どっちもお子様だからね」
「取ってきたよ!」
「じゃあ後は‥まぁ大丈夫だな。俺も少ししたらお菓子集めに出かけるから、何個貰えるか競争しようぜ」
「エル、ハルには絶対負けないもん!」
「よーし良いだろう、掛かってこい」
「…確かに子供だな」
「子供って良いわねェん」
★fin★