HOLIDAY

□目の日
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目の日


「…目の日だってさ」

「目の日かぁ‥」
「どんだけ過ぎてると思ってんだ」
「ねぇバレンタインちゃん、なんで10月10日は目の日なの?」
「それはねぇ‥1010って書いた紙をこうして回転させると――ほらね」

― ―
○ ○


「うわぁ!目になった!!」

「微笑ましいなぁお子様は」
「何だかさ、活動宣言の時と結構態度違くないかい?ふてぶてしいっていうか何て言うか‥」
「そりゃ活動宣言と普段じゃ気合の入りようも違うだろ」
「でもさ、これ一応撮影中なんだよ?流石に気が咎めるんだけど」
「真面目だなーパトリックは」
「だよな、俺らには真似できねぇ」

「…いや、そんな他人事みたいに言われても困るんだけど」

「見て見てハロウィン!バレンタインちゃんにすごいこと教えてもらったの!!」
「ほぉ‥すごいすごい」
「まだ何も見せてないっ!」



「ま、目の日っつーか今日は某有名漫画の主人公の誕生日の方が有名そうだよな」
「最近アニメも新シリーズ始まったし、話題としては熱いよね」
「タイトルもより一層卑猥になったしねェ」


『うーん』


「オイそこの三人、談笑してないで助けろよ!つーか卑猥とかイースターの教育に悪いだろ!!」
「なァんかさ、ハロウィンちゃんが『イースターちゃんの教育』ーなんて言ってるとすっごい違和感なんだけどォ」
「同感だな」
「うっせぇな!…そうだパトリック、パトリックは俺の味方だよな?」
「俺は別に誰の味方でもないけど」
「!!」

「えへへ、目の日ってすごぉいっ!」

「――…そうだ、今日は目の日なんだよ。
だから眼帯野郎に文句言われる筋合いはねぇんだ!
「お前に言われたくねぇよ覆面コスプレ時々仮面野郎。お前だって殆ど目の周り隠してるだろうが」
「ハッ!!」

「見て見てパトリック君!」
「ああ、確かに目だね。…そうだ。今日は目の日だから、おやつは目に良い物にしようか」
「それならブルベーリータルトなんてどうかしらァん」
「うわぁい、おやつおやつ!」










「あれ、俺ら忘れられてる!?」
「あれ、俺ら忘れられてる!?」



★fin★


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