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□HT2 第一章
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【マスター制作】
その声を聞いた途端、僕の頭の中にあの思い出が蘇った。
それは、とても暑い日のことだった。
僕が散歩をしていると、道ばたでミミズがうごめいていた。
ミミズには、ハゲオヤジのような顔があって、なぜか照れていた。
僕はそれをポケットに入れて、もってかえった。
そして、その日の夕飯のみそ汁に、そいつが入っていたのだ…。
僕はびっくりした。
自分のポケットを探ってみたところ、いなかったのだ。
いつのまにか逃げていて、今日のみそ汁に入っていたのだ。
みそ汁に浮かぶそいつの顔を見ると、なぜか僕の心はときめいた…。
それが僕の初恋だった。
【店長制作】
でも、初恋は叶わないモノだという。
この恋が叶わないくらいなら、いっそこのミミズを食べてしまおうと僕は思った。
【お奉行制作】
『ゴキンッもしゃもしゃもしゃブシッ ビシャッゴックン。ぷはー。ゲロゲロ↓↓マズッぴ゚ょーん』
〜中略〜
【マスター制作】
食べ終わった僕の口の周りは、ミミズの体液で白くなっていた。
「おーいK!入っていいか?」
「あっ」
KOが、とつぜん部屋に入ってきたのであった。
KOは、僕の顔を見て、一時停止していた…