Masterof...

□人形
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この子は何を言っているんだ





「愚問だ 私に名など無い。」



「そう・・・確かに 生きているはず無いものね。私はどのくらい眠っていたのかしら」



「知らぬ そう最近の事ではないはずだがな 」 




「えぇ。まぁ 何にしろあなたは今日からマスター。よろしく」




「勝手を言うな 私は2、3日したら出るつもりだ 」



「無理ですわ もうあなたが私のマスターと決まってしまったのですから。」



「・・・仕方ない 出て行くまでの間だけだ」





「いいえ、しばらくは一緒に居させていただきます。それが私の運命ですもの」





「なんなんだ一体・・・・」


「そうするのが 私にとって生きているという事なの。しばらく我慢してください。」










「その 何なのだ お前の運命とは 」




結局見た目によらず頑固な姫に押し流され マスターとなってしまった




「マスターに尽くす それだけ


 それだけが使命であり 運命であるのです」




「楽しいのか?」


「それこそ愚問。・・・でも強いて言えば マスターによります。」


「フフ 私のところに来ても何も良い事はないぞ 」


「それでもマスターとの契約が切れるまでは。」


「契約か・・・・どうしたら切れるかは聞かないでおこう」


「そのうちお聞かせします。」








「・・・さっきの バルマスとは誰だ 」

「・・・昔のマスターです。あなたの前の 」



「ほう・・・愛していたのか?」


「ぶ、不躾な! その様な感情は持ち合わせておりません! 」





余りにも単純に頬を赤らめるので


思わずクスクス笑ってしまった
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