Masterof...
□敗北
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灰にまみれた手を素早くはらい
地に降り立つアリアスに
暁はそっと話しかけた
「なん・・・・だったの?」
答えはわかっていても 彼女は問わずにいられなかった
「察しの通りだ。招待状をよこしてきたよ。」
そのままの事実を話してやると
顔に出さないように とはしているが
やはり大きな不安に襲われているのが目に見えてわかった
「・・・だからついてこなければ良かったものを・・・」
「べ、別に私は!!」
「そう喚くな。まぁ、いざとなれば私の後ろに居ればよい。」
「・・・・?」
会話が途切れふと目をやると
暁は不思議そうな顔をしていた。
「なんだ?」
「いえ、別に?」
「なんだ。」
「なんでもありません。」
私を見ながらにやけている
「いくら整った顔に見つめられているとはいえ、全く良い気分がしないのだが。」
「気にしないでちょうだい。とりあえず情報は掴めたのね?」
「あぁ、こちらから探す手間は多少省けたようだ。」
「じゃぁとりあえず戻りましょう。手間が省けた分、昼食を取る時間くらい出来たはずよ」
そう言うと ふわり髪をなびかせ
しゃがむアリアスの肩に腰をかけた