Masterof...
□時計
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「なぁ・・・これ渡されたんだけど。すげぇ足速いじいさんに。」
どこからか急に声がした
「あ、アイツか。ほら、ドア越しに話すのもなんだから入ってきなよ?」
社嬢がニンマリしながら声の主に語りかける
「いや・・・これはどこから入るんだ?」
さっきからそうしようとしてるんだが と言わんばかりの返答
「全く仕方ないね、名無し、開けてあげてよ。」
名無しのがどうにかしたのかドアノブを回す様な身振りをすると
急に一人の青年がため息混じりで入ってきた
「俺は郵便屋じゃ無いんだが・・・・」
そう言い1つの本当に小さな小袋を私に渡した
「なんかビン底みたいな眼鏡かけたじいさんが渡してくれと。」
「ほう・・・・マーニめ、また私の居場所を見つけおった。」
「マーニ?誰なのかしら?」
暁はとりあえずマーニの正体より小袋の中身が気になって仕方ないらしい
「昔ひとつ世話をしてな。それから私がどこに居ても見つけ出して時計を送ってくる。」
「時計?時計・・・」
「開けても良いぞ。私には興味の薄いものだ。」
暁は目を輝かせ袋を開け始めた
すると名無しのがふと疑問を持った
「しかし・・・何故ここに入ってこれたのだ?」
「あぁ、俺ここに入る前に門前で渡されたから。侵入者に間違われたらしてくて鳥に突付かれてた。
で、渡してすげぇダッシュでどっか行ったぞ。」
「これ、本当に時計なんですの?」
急に暁が変わった声を上げた