Masterof...
□気高い
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「あの男は一体なんなのですか?マスターと同じ、翼が生えて・・・」
「あれは同族の中の同属・・・とでも言うか。」
「仲間、ですか?」
「愚問だな。基本、私達吸血鬼に仲間意識などない。ある愚民共を除いてな。」
「じゃぁ一体・・・?」
「吸血鬼の翼は本来漆黒の黒だ。白い翼の者が生まれる事はそうある事ではない。あれと私は、同じ異端の吸血鬼だ。」
「白の吸血鬼・・・」
「白の翼を持って生まれた吸血鬼はとてつもない魔力を持つ。黒とは比べ物にならない。」
「では、マスターは御強いのですね。」
「あぁ。それと・・・だな。関係ない上 どうでもよいのだが、その口調何とかならないのか?堅苦しい。」
「しかしマスターとお話しする際は・・・」
「目が覚めた時の、あの時の喋り方でよい。肩が凝る。」
「いえ、それは・・・・・」
「マスターの命令だぞ?」
「・・・・えぇ、わかったわ。これで良いのでしょう?アリアス。」
なんだか急に雰囲気が変わった。頑固さに磨きがかかったとでも言うか・・・
「何か?」
「なんだか生意気になったな。まぁよい。」
「・・・・・・・」
「・・・・・・見えた。あの時以来だな。小娘の住処、か。」