スマブラ短編
□料理対決!
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翌日─
ルルルールルールルルー♪
「えー皆様、ようこそ我がビストロスマッシュへ。」
城の広間にレストラン風の舞台がわざわざ設置されていて、蝶ネクタイをつけたマスターが仰々しくお辞儀をした。
「本日のお客様は、マリオ様とリンク様でございます。」
そう言われると、マリオとリンクが舞台裏から入場してきた。
「おいマスター!何だ“ビストロスマッシュ”って!ほぼパクリだろ!」
「訴えられても知りませんよ!!」
「...何のことかわかりませんな!!」
「開き直るな!」
堂々と開き直ったマスターに対し、二人は納得がいかない様子。
「まぁまぁ、とにかく座れ。今日はお前らがゲスト何だから。」
マスターは怒る二人を無理矢理座席に着かせ、進行を図る。
「えー、当店には一切メニューがございません。ご注文を受ければ何でも作らせていただきますが?」
「やっぱりパクリじゃないか!」
「...承知致しました!!オーダー!“何でもいい”!!!」
「てめぇ手袋この野郎!!」
マリオの指摘の一切を無視し、どんどん話を先に進めるマスター。マリオは怒り狂うが、
リンクはそれを全力で止めた。
「マリオさん、諦めてこの状況を受け入れましょう...もうあの人止まりません...」
「ちっ...!」
マリオとリンクが再び大人しく席に着くのを確認すると、マスターは満足気に進行をする。
「本日のシェフは4人!厳正なる予選の結果勝ち上がったその4人をご紹介しましょう!」
「何が厳正なる予選だ。ただのクジ引きだったじゃないか。」
すかさずマリオのツッコミが入る。多くのメンバーが今回の料理対決の出場に志願したため、今回は抽選ということになったのだ。しかしマスターはマリオのツッコミを無視する。
「本選を戦うのは彼ら!ピット、ルイージ、スネーク、そしてガノンドロフー!!!」
「......果たしてまともなメシにありつけるだろうか?なぁリンク...」
マリオは選ばれた4人のメンツを見て、不安を覚えた。
「うーん、ピット君なら大丈夫かも?あとはちょっと怖いですね...」
リンクも不安は拭えないようだ。しかしマスターは、二人の不安をよそに続ける。
「さぁ、それでは!制限時間は60分!ビストロスマッシュ、スタートォー!!」
マスターの一言で、料理対決はスタートした。