スマブラ短編

□その後の...
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「リンク、これはあなたの...?」



ゼルダはその袋をリンク本人に見せた。



「え...!これは...昔になくした俺の道具袋です...!」



それは確かにリンクの道具袋に間違いなかった。リンクの話によれば、小さい頃、ある日気付いたらそれは突然無くなっていたそうだ。



「どういうことでしょうか...」



「わかりません...何でガノンドロフは俺の...


.....!」



リンクは、ここで何かを思い出したかの様に、急に自分の首元に手を当てた。



まるでこの道具袋がきっかけで何かの記憶が甦ったかのようだ。



「リンク...それは?」



リンクは自分の首元から、所々に宝石が散りばめられた首飾りを取り出した。



「この首飾り...昔この道具袋が無くなったのと同じ時期に...知らない間に身につけていたんです...」



「....?この紋様...」



ゼルダはその首飾りの、一際大きい宝石に刻み込まれた模様に注目した。



「この紋様...ガノンドロフの服にあるのと同じ...」



「本当だ...じゃあこれは、ガノンドロフの...?」



リンクの道具袋をガノンドロフが持ち、ガノンドロフの首飾りをリンクが持っている。
この矛盾は何なのか。その答を知る者はここにはいなかった。



「...俺は何か...何か大事な事を忘れてる...でも、思い出せない...」



「私もです...」



道具袋と首飾り、この二つの品が何かを思い出させてくれそうな気がする。そう考えた二人は何か手掛かりがないかと、詳しく調べることにした。



すると程なくして、ゼルダが道具袋の中からあるものを見つけた。



「これ、何か紙切れが入ってます。」



その紙切れも、道具袋と同じくかなり古いもののようで、端々は黄ばんでいる。最近入れられた物でないことは確かだ。



「何か書いてある...」



リンクはその紙切れが手紙のようなものであることに気付いた。そこには、子どもの字で、一言こう書かれていた。



『ガノンおじさん、記憶をなくしても、僕らはみんな仲間だからね!      リンク』

 
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