スマブラ短編

□お祭りの悲劇
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「なんで2人が街に?買い出しならいつも僕らにやらせるのに?」


ルイージは考えが回らないようだ。みんなそうだった。


その時

「あ!まさかあれじゃないですか!?」


ピットは思い出したように言った。どうやら心当たりがあるようだ。

何?何?とみんな気になっている。


「今日は街の方でお祭りがあるそうですよ?昨日広告が入ってましたし。2人はそれに行ったんじゃないでしょうか?」


お祭り。その単語にカービィとヨッシーは興奮している。

「お祭り!食べ物いっぱい!?」


「そうですよカービィさん!!何でも食べ放題ぃぃ!!」


「こらこら!食べ放題では無いだろ!!」


フォックスが2人をなだめた。


「んー、とにかく街に探しに行ってみるか。」


マリオがそう言うと、何名かが一緒に行くと言い出した。


「あ、じゃあ俺も行きます!買い出しにも行かないといけないし。ついでに探しますよ。」


最初に名乗り出たのはリンクだ。続けてヨッシーとカービィも手をあげた。
「私とカービィさんも行きます!一緒に探してあげますから!ねー!カービィさん? (食)」


「ねー! (食)」


「ねぇ、今、(食)って字が見えたよ...絶対祭り目当てでしょ。」


マルスはそう指摘した後、自分も行くと言い出した。


「んー、そうだな、僕も行くよ。庶民の庶民的な暮らし振りを庶民の目線で見てみたいしね。フッ...僕って民衆思いだなぁ...」

サラッ ←効果音(髪を掻き上げている)


「あんた、ウザイわね。なによ最後の[効果音]って?無駄に文字数使ってんじゃないわよ。分かってんの?この青二才が。」


サムスは残酷な言葉をマルスにぶつけた。


「す、すみません...」


マルスはシュン、と小さくなっている。そこにようやくマリオが仲介に入った。


「まあまあ、とにかくこのメンバーで街に行こう。ほら、行くぞ。」


そうして、みんなが玄関から外に出ようとした時、扉の辺りから声がした。


「待て、俺も行こう。」


えっ?


みんなが扉の方へ振り向いた瞬間、そばにあった段ボールからガバァッ!とスネークが飛び出した。


「待たせたなっ!」


「うん、大丈夫。待ってなかったから。じゃ。」
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