スマブラ短編
□料理対決!
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「「ご馳走さまーー!」」
食堂に元気な子供達の声が響く。どうやら夕食の時間だった様だ。
「いやぁ、みんなよく食べますね。」
食事を用意したリンクは感心するように言った。
「しっかしリンクって本当料理上手いよな。何?どっかで習ったのか?」
リンクが料理上手であることに疑問を抱いたマリオが問い掛ける。
「いや、ずっと一人暮らしでしたから、自然と覚えちゃいますよね。」
「そうなのか。そういえば、この城で料理出来るのってリンクだけなんだな。いつも一人でやってるし。」
マリオのその一言に、何人かのメンバーが反論した。
「僕も出来るよ兄さん。」
「あら、あたしだって出来るわ。」
「俺だってよく作るぞ。」
ルイージ、サムス、スネークだ。
「えぇー?そうなのか?見たことないぞ。」
マリオは疑惑の目で三人を見つめる。すると、三人の他にも、どんどん自称料理上手達が名乗りをあげた。
「いや、実は俺もできる。」
「私も出来ますよ!」
「俺の料理は最高だ!」
「いや僕の方が,,,!」
「俺だ!」
「わたしよ!」
「僕だね!」
ガッチャンガッチャンギャーギャーッ!!!
ダイニングルームは大騒ぎになる。見兼ねたマスターが声を荒げて皆を静止させた。
「えぇい、うるさーいっ!!!そんなに皆料理が出来るというなら、今度料理対決でもしようじゃないか!!!!だから静かにしろ!!」
マスターの提案に自称料理上手達はノリノリになった。
「いいわね!」
「やりましょう!」
しかし、リンクだけはやや不満げな表情をしていた。
(皆さんそんなに料理出来るなら、少しは俺のこと手伝って下さいよ...)
かくして、料理対決は実行されることになった。