□僕達の勝敗
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*もしものハナシ その1*
【準太が耳が聴こえなくなったら】番外編
M A R I A 世界の人が全て救われる事はないと
誰もが知っていながら祈らずにはいられないの？
準さんを助けたいのに
俺は無力だ
M A R I A 足元に散る枯葉にも似た命があると
誰もが知っていながらただ見ているしか能がないの？
ありそうでなかった軌跡を神様が持っているなら
今すぐに見せてよ そして差し出してよ
準さんの声を返してください お願いします
答えは俺の負けだ
欲をかき席をどかないツケが未来を黒く塗りつぶしている
ここから俺の勝ちは 憎しみの連鎖その手で閉じて愛することの意味を伝える
やれる やれる やれる やれるさ きっと
晴れる 晴れる 晴れる 晴れるさ
準さん‥明日もいい天気だから
野球ができるね
でも‥貴方の声はもう何処からも聴こえない
M A R I A 本来ならばたくさんの祝福に育まれ
夢とか恋なんかに悩んでいる貴方を見守れたら
俺は幸せだよ？
準さんが誰かと恋して悩んで
一緒に野球してた日々は幸せでした
どうして神様は俺から幸せを奪うの
今何をすればいい？何を歌えばいい？
震えた小さな手で差し出す花は枯れていた
