小説
□王子様とデート
3ページ/8ページ
どこだっけ?ってどういうことだ!?
「オレは行ったことないんだが……お前知ってるだろ?ビデオかしてくれるとこ」
「レンタルビデオ?」
「それの有名らしいとこ」
「ツタヤ?」
「そこ」
……デートにツタヤ?
「行ってどうするの?」
「かりるに決まってるだろ。それでお前の部屋で見る」
「えぇ!?なにそれ聞いてないよ!!」
「オレも言ってない」
「散らかってる上に選んだ服だしっぱなしだし……」
最近掃除機かけてないし。朝食の食器洗ってなくてシンクに残ってるし。
「大丈夫だ。オレは気にしない」
「私が気にするの!!」
いろいろと反論してみたものの、結局は綾芽くんの「もう決めたことなんだ」の一言にうなずくしかなかった。
.