Realtime

生々しい私生活(看板に偽りあり)
◆久しぶりすぎる……!! 管理人

なんか長期的なスランプらしいのです。
全然書けない。

ネタ自体はいくつかあるのです(>_<)
取り合えず突発的に練習…φ(.. )



「好き」
震える唇を懸命に開いて、彼女は告げた。
真っ赤な頬、潤んだ瞳。
それらを向けられているのは自分ではなく、けれど自分にとって彼女と同じくらいには大切な存在で。

ツキリと。
微かに痛む、胸を押さえ。
彼女に対する相手の返事を聞く勇気もなく、その場を後にした。



「あ、遅いっすよ、柳先輩!」
そのまま部活に顔を出せば、自分と彼以外は既に揃っており、柔軟をしていた後輩が駆け寄ってきた。
「すまない、…少し図書室に寄ってきたものでな」
言いながら後輩の頭を撫でれば、気持ちよさそうに目を細め、なお掌に頭を擦り寄せる。
猫の様だと喉の奥で笑えば、不思議そうに首を傾げた。
何でもないと緩く首を振り、柔軟の続きをと促し、その背を叩く。
━━さあ、そろそろ部長が来てしまう。

……その隣に、彼女はいるのだろうか。幸せそうに微笑んで。





柳失恋SS。

2009/12/23(Wed) 07:15

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