冒険者達の書

□毒電波塔
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心地よい漣の腕に抱かれて私は眠る

寄せては返す、そのリズム

忘れていた想いが蘇る。

月明りに浮かぶ銀色の舞台。眼を開ければ貴方は居ない
そっと手を延ばして貴方を探すけど、虚空をさ迷う指先に触れるのは淡い虚像だけ

眠ろう

眠ろう

あの愛しい漣の腕に還るため

寄せては返す微眠みに、無垢なる想いを預けるために

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