歪んだゆめ

□残された制服
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叔父さん達の家に引っ越してきた亜莉子。
最初は戸惑ってはいたけどやっと新しい環境にも慣れ始めていた。
転校した学校でも新しい友達も出来て結構楽しくやっている。

ハンガーに掛けられたまだ真新しい制服を見ていて亜莉子ふと考えた。


「そぉいえば…ねぇチェシャ猫」

「なんだい、アリス」


部屋の中で転がっていたチェシャ猫は、私が呼び掛けるとピタッと止まり私の方を見た。


「チェシャ猫と出会ってばっかりの時に私、腕パン食べてちっちゃくなったじゃない?」


「そうだね」


「その時スカーフだけ巻いて、制服そのまま置いて来ちゃったんだけど、あの後どぉなったのかなーって」


「僕が拾っておいたよ」



「………へ?」


「僕が拾っておいたよ」


同じ事を繰り返すチェシャ猫。

だけど問題はそこじゃない。



「あの後会った時に持って無かったじゃない。何処においてあるの?」



「………。」


今チェシャ猫が目を反らした。(目は見えないけどそんな気がする!)



「あの中にし、下着…もあったと思うんだけど…」



「………アリス」


「んっ?」






「アリスは結構胸あるんだね」





…………………





「チェシャ猫ーーー!!」





あの後アリスの権限を使い制服(下着も)返してもらったけど、今日私はチェシャ猫はなかなか油断ならないって事を学んだ。
 
 
 
「…………ちぇ」
 
 
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