短編部屋

□☆の子訪問!
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―――――朝
皆が起きる時間、ガープだけが眠っていた。
別に珍しい事ではない。
ガープは朝弱いから。

しかし今日はまずい。
何故なら客を招いているのだから。

「ガープ!起きてよ!」
彼の眠り方は特異で、天井に吊された寝袋で眠る。
彼がいうには寝違えることもないし寝癖もないから楽、らしい。
「むぅ……。」
ここで孔雀は魔法の言葉を使うことにする。
「冥王星が来たよ。」
「むはっ!!どこだ!?」
彼は冥王星という言葉、そして本体に強い執着……というか溺愛している。
それはもう、溺愛している。
「ここだよ〜」
やや高めのアルトヴォイスが聞こえた。
もう来てたのかい。
「冥王星!ごめん。まだガープねてるみたい……」
孔雀の台詞の途中に冥王星はトコトコとガープの側まで歩み寄り、そして寝袋の下を掴み、
「蓑虫みたい〜」
ブンブン回し始めた。
グルグルグルグルグルグルグルグルグル……。
「うぉああぁあぁああ!!」
ガープの絶叫が辺りに響いた。
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