たからもの

□。夏の朝とグライダー。
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『夏の朝とグライダー』



君の背中を
ぽん、とたたいて
始まった一週間

追い越した僕に
君は笑って
歩調を合わせた


通り抜ける風はミント
公園の噴水はクラブ・ソーダで
生意気なカクテルは、ひとつ

「夏の朝」とでも
名付けようか

どうだろう?


あぁ くるっと回る君の髪が
涼しさを振り撒いたら
大事そうに抱えてた
僕の重い鍵が解けた


さぁ 靴音、鳴らせよ
胸を張って行こうじゃないか



お腹の上に
飛び乗った猫に
起こされた日曜日

迷惑そうな顔を見せても
きょとん、って
不思議そうで


夏の太陽と同じ
悪意なんかまるで一つも無いからさ
笑って許してしまう

不思議だけど
少しも嫌じゃないんだ

分かるだろ


あぁ 凜と響く君の声が
涼しさを振り撒いたら
いつからか刺さってた
僕の心のトゲが抜けた

キラキラ光る君の笑顔が
涼しさを振り撒いたら
舞い降りた、夏の女神
僕をグライダーにしてくれないか

さぁ 口笛、鳴らせよ
風を切って行こうじゃないか

さぁ 鼻歌、唄えよ
顔を上げて行こうじゃないか――



+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.
碌さんに9500踏みのリクエストで書いていただきました!
「爽やかーな柑橘系な感じ」とか云うあばうと‐なリクエストに…

明日晴れるかな
どこ行こうかな
早く出かけたいな!

そんな気分にさせてもらえます♪
碌さんピクニックとか行きませんかー!!
そんな楽しい気分です!

ありがとうございました(@´ω`@)

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