東京喰種

□02
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『ッ…。』


ーおい鈍間…食わせろよ。

コーヒーだけで腹が膨れたら世話ねーんだよー

ーはーやーく!はーやーく!ー

ー勝手にお前の中に入れられた俺の身にもなってくれ…最悪だー


「どうした乾?

具合でも悪い?」

『あ、いえ…。』


最悪だ…昨日喰ったばかりなのにまた騒ぎ出しやがった。

昨日は精液ではなく、ちゃんとした肉を喰ったってのに…。

誰か知り合いに医者知ってる人居ないかな…この煩い奴らを全部取ってもらいたい。


「…大丈夫じゃなさそうだし、今日はもう上がっていいよ。」

『いや、大丈夫ですから。』

「駄目だ。」

『…すいません、お疲れ様です。』


店長に心配されてしまった。

彼は高校の時の先輩で、こんな外見で就職先も見つからない俺を雇ってくれた恩人だ。

店は二人だけで切り盛りしているから他に従業員などもいない。

今度何かお礼をしなければと思いながら、俺は帰る準備を早々に済ませ店を出た。

そういえば…今日は金木くんたちとウタの店に行く約束をしてたんだっけ。

丁度良かった。

ウタの地区にいるクズを紹介してもらおう。

自宅へ帰ろうとした足を一度止め、待ち合わせ場所の方向へ再度歩き出した。
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