幾千年の愛の唄
□序章
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どうしてこんなことになったんだろう。
「おまえはここにいろ」
『いや…っ!あたしもネアと、』
「バカかっ!!」
傷だらけであなたはあたしにいった。強くだきしめてくれた。
「お前になにかあったらオレが困る」
『あたし…っ』
「頼むよベル」
『!』
「ここにいてくれ」
大きな木の下で彼は言った。
まっすぐな瞳で、
真剣な眼差しで、
あたしの目からこぼれ落ちるものを笑顔でぬぐった。
ずるいなぁ…。そんな顔されたらもう何もいえないじゃないか。
「かならず迎えにいく」
『ほんとに…?』
「ああ、絶対に」
『何年たっても…?』
「ああ」
何年経っても必ずに迎えにいく…――。
――何年経ってもずっと待ってる。
何年経っても“愛してる”
To be continued..