幻影

□episode 04
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サ「どうぞ、蒼波ちゃん」

『ありがとう』


蒼波はダイニングルームでお茶を飲んでいた。外の甲板ではゾロやウソップ達が壊れた船を修理している。


『この船はいつもさわがしいのか?』

サ「ああ、静かな日なんてねェよ。でも飽きない船だと思うぜ?」

『…そうだな』

サ「……」


サンジは紅茶をのむ蒼波に目を向けて様子をじっと見る。今のところは出ていく様子はないがこのままではいつ出ていくか分かったもんじゃない。


サ「この船に…、居てくれねェか?」

『……』

サ「蒼波ちゃ――」

ル「蒼波!見ろよ、でっかい城が見える!!」

『城…?』


何か言いかけたサンジを置き去りに蒼波はルフィとともに甲板に出た。サンジはフッとひと息つくと天井を見た。


サ「何言ってんだ、オレは…」

































(こんなこと言っても)(彼女を困らせるだけじゃねェか)

























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