幻影
□episode 03
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『お前達には世話になってばかりだな』
ゾ「気にすんな」
日が暮れていたこともあり蒼波はひと晩麦藁海賊団の世話になることになった。そして今は不寝番であるゾロと酒を飲み夜空を見ていた。
『…ルフィはいい仲間に会えたな』
ゾ「…あいつの中ではお前ももう仲間だろ」
『そうか…』
ゾ「…?」
夜空を見上げながら言う蒼波の表情はどこか悲しげに見えた。
『仲間はいいもんだ』
ゾ「あ…?あぁ…」
『だが…、ときに重荷に思う』
ゾ「……?」
蒼波の言葉に首を傾げるゾロ。蒼波はおやすみとひと言告げるとそのまま闇に消えた。
彼女が翌朝、
この船の上に現れる事はなかった。
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