幻影

□episode 00
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雨。降り止むことを知らないコレは私の身体に当たり続ける。こんなこと何日続いたのか、どれだけ時が流れたのかわからない。


『はぁ…はぁ…』

「見つけたぞ!!観念しろ!!」


目の前にいる刀を持った集団は私を目の前にしてそう言う。
長い間、雨に打たれ体力を奪われている私。そんな私に抵抗するすべはなかった。


「さァ、来い」


捕まる…そう思ったとき、集団の後ろから叫び声が聞こえた。


『…?』

「弱いものいじめはよくないな」

「お…お前は!!」




"赤髪のシャンクス"


赤髪海賊団の船長で、のちに私が最も信頼し感謝する人間。
彼の仲間が私を追いかけてきた奴らを次々と倒していく。そしてついに彼らの目が私にむいた。


「いい目だ、気に入った」

『…』

「おい!!」


頭に置かれた手とその笑顔があまりにも温かくて安心できたから、私はたおれる。


「どうするんだ?頭」

「このままほっとく訳にもいかんだろ」

「まぁ…そうか」


温かい腕に抱えられて、私は今度こそ完全に気を失った。



































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