ジグソーパズルU
□標的78
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「いいよ、誰が助っ人に来ようと僕とボスのコンビで粉砕するまでさ!!」
「るせぇ、怪我人はすっこんでろ」
「え?」
マーモンは自分の身体から出ている血を見た。改めて自分がどれだけ負傷しているのかわかった。
「…プレゼントストップ」
マーモンは元の小さな姿になった。
『じゃああたしが「ガキもすっこんでろ」…スクゥッ!!』
「んなんで泣くなぁ!!」
スクアーロに泣きつこうとした凜は頭を殴られ慰められるどころか逆にしかられた。
「あなたは下がって黙っててもらえる?」
「できねぇ」
「なんでさ」
「ザンザスが本気を出したら今のお前じゃきつい」
「また師匠面を」
ディーノの言葉にムカついたのか雲雀の表情がかわった。
「跳ね馬ディーノの言うとおりです。あなたが思う以上にザンザスは強い。なんせあなたの認めた女性の兄であり上司なのですから」
「…」
凜に目を向けた雲雀。凜は視線に気が付くとにこりと笑って言った。
『あたしは恭弥にも見込みあると思うな』
「おい凜!」
ディーノは凜に目を向けた。だけど彼女が言葉をとめることはなかった。
『あたしが認めた男だよ?そう簡単に負けてもらっちゃ困る』
「言うね」
「おいおい…」
呆れたようにディーノはため息をついたあと頭をぐしゃっと掻いた。
「よしわかった、やってみろ。オレが手っ取り早くザンザスを本気にさせてやる」
「「?」」
「ザンザスが超強いってのはオレの思い過ごしかもな!!ツナに負けたしな!!」
「!!」
「Σんゲッ」
「Σアホォ」
ザンザスがツナに負けたことは禁句中の禁句である。その禁句をディーノが言ったものだからザンザスは大激怒。
『うわ…、こわ…』
全身の古傷が浮き上がったのはザンザスがキレた証拠。凜はスクアーロの背中に隠れた。
「ベスタ―!!形態変化!!」
『形態変化?』
「タルボのじじいが新生VRに付けた新機能だぁ!!」
ザンザスの手には以前よりもバージョンアップした拳銃が握られていた。
「かっ散れ!!」
(ちゃんと盾になってね、スク)(Σう゛ぉおい!!ゴラァッ!!)
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