ジグソーパズルU

□標的77
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マーモンのかけたバイパー・ミラージュは凜以外の部屋にいる人間すべてにかけられた。



「“勝利を疑う”という縛りは正解だったとおもうよ。ボスの勝利への自信が揺らぐ訳ないからね」


「勝利への自信なら雲雀恭弥も負けてませんよ」


『(おもしろそーだけど、勝負の鍵はやっぱり)』


「(アルコバレーノ同士の戦いだなぁ)』




スクアーロと凜は戦いに目を向けた。




「マーモン、あなたは先ほど幻術の方が武術より上だと言いましたね」


「ム、不服なのかい?風」


「いいえ。面白い比べ方をすると思い感心しました。そして興味がわきました、私の武術があなたの幻術より上なのか下なのか」


「その前向きなところが嫌いさ」


「そう言わずに」


「消えた?」


『あたし達、全員マーモンの幻術を見せられてるんだよ』


「そしてあの二人は誰にも邪魔されないサシの勝負をおっ始める気だ」



アルコバレーノの戦いがみれなかったことが少し不服なのか凜は少しムッとしていた。



「僕らもやろう、ボスザル」


「散れ、カス」



そして雲雀とザンザスも戦いを始めた。



「ルナ」


『ん?』


「お前、雲雀恭弥がかっ消されるってのに随分落ち着いてんだなぁ」



その言葉に凜はんーっと考えた。そして答えがでたのかスクアーロのほうに目を向けた。



『たぶん、恭弥がお兄ちゃんに負けないって思ってるからだと思う』


「なにぃ!?うちのボスが負けるっていうのか!?」


『そうじゃなくて…』


「?」


『死にはしないって、そう感じるの』


「…」



再び戦いに目をむけた凜はどこか嬉しそうにも見えた。そんな凜を見てスクアーロはフッと笑った。



『幻術がとけてく…』



再び姿を現したマーモンはボロボロだった。マーモンの身体から噴き出した血を見て凜は気付いた。



『(勝利を疑ったんだ…)』


「考えることをやめなさいマーモン!考えるほど血を多く流します!!」


「(やら…れる…)」


『マーモン!!』


「!」
































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