ジグソーパズルU
□標的77
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「なっ!!」
スクアーロの時計は無残にも壊れた。ザンザスが風の標的になった。
――コキン
「!!」
『「!?」』
「しまった、このタイミングで出てこられては…!!」
着地した風の身体に血管が浮き出た。そしてそれはいっきに血を吹き出し、風は倒れた。
「危…ない…ところ、でした…」
「これでわかっただろ?武術より幻術のほうが優れている」
「…そうでした。幻術とは脳に直接作用し相手よりも優位にたつ技術」
風はゆっくりと立ち上がった。
「今放った奥義は脳に特定の“縛り(ルール)”をつくりその“縛り”が敗れたら肉体にダメージとなって返ってくる。
バイパー・ミラージュ・R」
「ああ、そうさ。特別に今回は脳への“縛り”を教えてやるよ。勝利を破ったものは自爆する」
現れたのはフードとマントを被った少年。
「ダメージは精神的に追い詰められ負けを認めるほどに敵の優位性にショックを受けるほどに大きくなるのさ。
最もルナには効かなかったみたいだけど」
「「?」」
目先には氷の塊。それが割れてなかから凜と白銀の狐が姿を現した。
「なるほど…、純度の高い雪の炎は幻術をも遮る…」
「さすがだね、ルナ。雪の炎を最大限に高めてリオルで氷の盾をつくるなんて」
『…?』
凜は目の前のフードを被った少年を見て首を傾げた。
「でもボスもちゃんと守ってほしいな」
『…マーモン?』
「今わかったの?」
『?』
「君らしいけどね」
――ちゅ…
「「!」」
『Σ!//』
マーモンは凜の腕を引くと凜の頬にキスを落とした。それを見ていた雲雀はもちろん怒った。
「……」
『おにい――Σ!?』
ザンザスは凜の頬を袖で勢いよく吹いた。そして首根っこを掴み持ち上げた。
『お、おにいちゃ「カスザメ」Σおあっ!?』
「Σ!」
スクアーロの下に投げ飛ばされた凜はスクアーロに受け止められなんとか無傷。
「…ルナをもってろ」
「…ああ」
『あたし参加者だけど。しかも持ち物あつかい?』
凜はスクアーロに腕を掴まれたまま言った。
「もう参加しなくていいってこったろ」
『えー…、まぁいっか』
「う゛ぉおい…、軽いな…」
(背中に隠れてろぉ)(平気だよ。てか邪魔)(Σ邪魔ぁっ!?)
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