ジグソーパズルU
□標的77
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「フン、一瞬にしてウチの幹部を3人片付けるとは確かに想像以上だぁ。しかしだからこそ血が騒ぐんじゃねーかぁ!!
激レアの対戦相手だぜぇ!!」
「どいてくれる?ひとりでできるよ」
「おい待てヒバリィ!!」
風を押しのけ前に出た雲雀。スクアーロはそんな雲雀に向けて声をかけた。
「てめーを先に倒してボスウォッチを壊しちまったら激レア必死のアルコバレーノとの対戦が楽しめなくなっちまうだろーがぁ」
『えっ、戦うの?』
「ったりめぇだぁ!!ぼけぇっ!!」
『Σいたっ!!』
凜は勢いよくスクアーロに殴られた。殴られた頭を押さえながら凜は涙目になってスクアーロをみた。
「仕事だぁ!!真面目にやれぇ」
『…はぁーい』
スクアーロは凜に狐の面を投げ渡した。凜はそれを受け取るとヴァリアーコートを羽織り面をつけた。
「どけ、カスザメ」
『「!!」』
スクアーロは飛んできたものを斬った。だけど飛んできたものの勢いはおさまらずそのままスクアーロに当たった。
「Σあぢっ!!モチかよう゛ぉおい!!」
『昨日ルッスが作ったおしるこだね』
「Σんなこときいてねぇっ!!」
『でもよく連れてこれたね』
凜はザンザスの近くで鍋とペットボトルをもつマーモンに話し掛けた。
マーモンの話によると丁度お腹を空かせて起きたらしい。そしておしるこのモチを喉に詰まらせて水を取りに行ったマーモンを追いかけてきたらしい。
『本能のままに動くね…』
「ボス、拳法服の男の説教に耳を傾けるとろくなことないよ」
「お説教?」
「昔からいちいち僕の金のことにいちいち口を出して嫌な気分にさせたじゃないか」
「嫌がってたとは…。しかしあなたが代理戦争で使うための新生ヴァリアーリングにお金を使ったと知り納得しました」
「その上から目線が気に入らないんだ!!それにお前は幻術よりも武術が上だと思っているだろ!!」
「?はい?」
「幻術をバカにして武術の自慢ばかりくどくどしてたじゃないか」
「別に自慢では…」
「ちゃんと聞いてたんですね」と言葉を付け足して風は苦い表情を浮かべた。
「とにかくお前なんか大っ嫌いだ!!代理戦争に勝って呪いを解いて元の姿に戻るのはこの僕さ!!」
「マーモン」
「?」
「のけ」
「!!ゴメン、ボス!!」
いつでも不機嫌なザンザスは後ろから何か出てきそうな勢いの恐ろしさだ。
「でははじめましょうか」
『…』
ザンザス達が睨み合うなか凜は一瞬だけ扉に目を向けた。
(誰かいる…)(ま、いっか)
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