ジグソーパズルⅡ
□標的76
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「ボスザルがいないね。まぁ別に凜がいれば構わないけど」
『あれ…？まだあたしなの？ほら、ここに潰しがいがありそうなのいるよ』
凜はスクアーロを指差して言った。それでも彼はＶＧを装着してやる気満々だ。
「こんな時でしか戦えないからね」
「オレ達じゃ相手にならないっていうのかぁ？」
「君達だって役には立つさ。僕の牙の手入れ程度にはね」
『スク…』
「危なくなったら手を出す。いいなぁ？」
『うん！(笑』
凜も雲雀と同じようにＶＧを装着した。スクアーロ達はフッと笑みをこぼした。
「(テメェの力を見定めてやる、ルナ…)」
『やるからには本気でいくよ』
「もちろん」
雲雀は凜にむけてトンファーを振り下ろした。凜はジャンプしてそれをよけると雲雀に銃口を向けた。
“クロスショット”
――ガッ
「――っ！」
雲雀は左右からきた攻撃をギリギリでよけるとチェーンを伸ばし凜を攻撃した。チェーンは凜の手に巻き付いた。
そのまま凜はチェーンを自分に引き寄せた。
「終わりだよ」
『…(ﾆﾔ』
「！」
雲雀の腹に蹴りが入った。そしてふらついた雲雀の首に刀がそえられた。
『…勝負あり』
「まだだよ」
『Σ！』
回し蹴りが凜の腹に入った。凜は痛みに耐え雲雀足を引っ掛けると再び攻撃をしにたような交戦が繰り返された。
「やるね」
『恭弥も』
凜は口から流れた血を拭った。
『でも、これでおわり』
「！」
いつの間にか雲雀の後ろにいた凜は雲雀の頭に銃口をつきつけた。
「そう簡単にはやらせませんよ」
『Σわっ!?』
――キンッ
．